その結果、監督がドン引きして『ラブリーボーン』の役はマーク・ウォルバーグへ。クビになるほど役のために太ったライアンの勝ち。

ライアンはギター担当ではあるものの、『ラ・ラ・ランド』(17)でのピアノ演奏も、歌唱練習と同時に本気で練習して吹き替えナシでできるように努力したそう。

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ティモシーも『レディ・バード』(17)のモテモテ軽音部役でギター演奏、『君の名前で僕を呼んで』(17)のピアノ演奏を軽々とこなした。

この勝負は難しいものの、実際劇中で歌って踊ってオスカーにノミネート、かつバンド活動も継続しているライアンの勝ち!

コスチュームプレイ(時代劇)に耐える演技力があるかどうかは、アカデミー賞にとって大切な要素。

ライアンは『L.A.ギャングストーリー』(13)で40年代ロサンゼルスの大捕り物を熱演。

ティモシーは、クリスチャン・ベール主演『Hostile(原題)』(17)で19世紀末の兵士、南北戦争時代を描いた『若草物語』が原作の『Little Women(原題)』(19)ではローリーを演じる。

『The King』(19)ではかわいいカーリーヘアをおかっぱにしてヘンリー5世を担当。コスプレ対決はこれから時代ものを複数抱え、15世紀までさかのぼったティモシーの勝ち。

単純にIMDbに申告されているものを比べれば、とりあえずライアンのほうが勝ち。でも、空港でふたりが挨拶している姿を一般人がパパラッチした写真では、6㎝も差があるようにはどうやっても見えない。どちらかがサバを読んでそう。

ライアン・ゴズリングは『ラブ、アゲイン』(11)で、見事な筋肉を披露。このとき彼がどう鍛えたのか、その筋肉体操メニューが男性誌でこぞって特集されたほど。
いっぽう、正反対の理由で魅力的だったのが、『君の名前で僕を呼んで』(17)のティモ・ボディ。「漫画のモテ男子そのもの!」とまったく無駄のないスリムな体に腐った心がムズきゅん。

エマ・ストーン演じるハナに「OMG! あんたって、フォトショップしてるの⁉」というセリフを吐かせたほど完璧なボディをもつ“恋愛講師”に化けたライアンが、ハリウッド的に勝ち。

完全犯罪クラブ』(02)、『ハーフネルソン』(06)、『ラースとその彼女』(07)などで、どこかおかしなイタイ役を担当。かっこよくもキモくもなれる実力をいかんなく発揮。

レディ・バード』(17)で、イタい青春バンドボーイを演じて、視聴者たちの敵意の的となったティモシーの“冴えない演技”もなかなか。

とはいえ、『ラースとその彼女』(07)のキモさには勝てない! 人形を彼女にしてしまった男が主役という予言的作品では、かっこよさなんて微塵も感じさせない。

ハリウッドあるある、“雨中のキスシーン”。これをどれだけ美しく演じられるかが見もの!

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ライアンは『きみに読む物語』(04)から。撮影中からアツアツだったレイチェル・マクアダムスとのキスシーン。
ティモシーはウディ・アレン監督の性的虐待スキャンダルで危うくお蔵入りしそうだった『A Rainy Day in New York』(19)で見せたセレーナ・ゴメスとのキス。